展覧会

国立新美術館でmina perhonenの「TODAY'S ARCHIVES」。展示室ではなく地下のショップ併設のギャラリーで。壁面に飾られた、minaの服を着用した人々の写真の中には、自分が持っているものと同じものもあったけれど、全く着こなしが違っていた。それはシャツワ…

大正ロマン展

田中翼さんのコレクションが中心。池袋三越にて。チケットをいただきました。その表面にも印刷されている西洋ふうの風景画の振袖*1、これってば以前銀座のデパートの着物市で羽織ってみたことがある着物とそっくり、というか添えられた解説も、その時着物屋…

エロスと怪奇とアンティーク、そして瑪瑙の渦。展示会と打ち合わせの合間に、ラフォーレ原宿の「ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展」を見てきました。もしもヤン氏に質問する機会があったなら、私は彼に好きな食べ物や今まで食べた中でおいしかった料理が…

山下陽子銅版画展 "花と果実の紋章"

高輪・啓祐堂*1ギャラリーにて。二年に一度のお楽しみ。二年前の私には二年後の私の情況についてなど想像のひとかけらも持ち得なかった、というのは置いといて。この世にはまだ、美しいものが生み出される余地があるということを、この方の作品というかたち…

風神雷神図屏風/出光美術館

チケットをいただいたので観に行ってきました。 三つの屏風絵の中で、大本となった俵屋宗達の描いたとされる作品の、雷神さまが背負う「連鼓」の描写には透明感があり、他の二枚とは一線を画していると思いました。浮き世離れした物質の表現は、このアイテム…

Darling Diva

スパイラル・ガーデンでブライスの5周年記念の展示*1。各界の有名な人々が手を入れたブライスおよそ140体。ひとつひとつが見どころではありますが、Aquiraxカスタムヴァージョンは必見かと。彼のイラストそのままの質感がブライスを覆う! *1:http://blythed…

ルーシー・リー展 器に見るモダニズム*1

ルーシー・リーの存在は今まで何となく知っていたけれど、ここ一年くらいの間に、私がそのセンスに信頼を寄せている頭文字mのお姉さま方の口から文章から彼女の名前をよく聞くようになって、日増しに気になってしかたがなかったから、今日はニューオータニ美…

コム デ ギャルソンのためのコム デ ギャルソン展

新宿パークタワーの1階ロビーにて開催。コムデギャルソン過去30年間の印刷物*1が大小6つのブースに区切られ展示されていました。コムデギャルソン社では先月ぐらいに、まったくの社内向けに自社広告の展示を行ったようですが、これはそれらが一般向けに再編…

アール・デコ展/東京都美術館

楽しかったけれど、デコよりヌーヴォのほうが私はいいな。絵画に落とし込まれたメタリックの質感の表現に、なぜだか少し恐怖を覚えるのです。カッサンドルを仕方ないとは思えても、タマラ・ド・レンピカの頬の滑らかさは長い時間眺めらるものではない。この…

virginia 福田さかえ イラストレーション展*1

るぱんちゃんこと福田さかえ*1さんの展覧会へ行ってきました。 ヴィを冠した女子たちの肖像。ウルフと続けた人にもシガレットが思い浮かんだ人にも、会場は広く開かれています。女子には説明不要な作品の数々、B全(だよね?)画面の前で思う存分きゃーとか…

行きたいメモ

■ 修道院の食卓 ― 銀の器 3/25〜4/1 DEE'S HALL http://www.dees-hall.com/exhibition/ex35.html 検索中に偶然見つけた展覧会の情報。金工作家の長谷川まみさんが作る、日常遣いの銀の器。写真に写った銀器の姿はそのままフェルメールの静物画のよう。■ chic…

「リュクス」のかおり ヴィンテージ・ビーズバッグとラルティーグ写真展*2

自分の視点があまりにミクロになってしまい、少し困った。ビーズひと粒ひと粒の素材とカッティングが呼び起こすテクスチャは光の強弱になって、バッグと呼ぶには少々頼りないそれの表面をさざめかせる。孔の内側にメタリックな箔をほどこしていない無色透明…

メモ・イオネスコ*3の写真展2件

■ イリナ・イオネスコ写真展 Eva ―夢の妖精 開催中〜1/25 ロゴスギャラリー http://www.parco-art.com/web/logos/ionesco/■ Eva の中のバロックとエロス 開催中〜1/29 GALLERY PAST RAYS M/A MARUNOUCHI http://www.enjoytokyo.jp/OD004Detail.html?EVENT_ID…

ヴォルフガング・ティルマンス展 Freischwimmer*5

衣類はまるでサープラスかA.P.C.、紳士的な光源、ストックされ続けるコンコルド‥静謐とお洒落を期待して訪れることは間違いではないけれど、彼のシャッターはそれだけには留まらなかったということよね、いや、私がよく知らないままに見学して予想外に明るい…

UN MOMENT EUPHORIE/啓祐堂*6ギャラリー

山下陽子*1展 ―恍惚の瞬間― 銅版画・コラージュ・オブジェ マリコさんの展示会に置かれていたDMを見てから、必ず行こうと決めていた展覧会。行けて本当に良かった。それら作品群を目にしたとたん、ふいに浮かんできた感想は「美しすぎてずるい」(我ながら思…

資生堂だけじゃない

12/1〜22 もうひとりの山名文夫 1920-70 ギンザ・グラフィックギャラリー http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/gnext/gnext.html 見に行く予定。最近刊行された作品集はヴォリューム大。山名文夫のグラフィックデザイン―装丁・広告・プライベートな挨拶状まで…

もしかしたら

『人体の不思議展』*1の話だったのかも知れないと思いたいです。今度見に行かない?とか続く会話を希望‥。しかしこれも黒い噂が今mixi内コミュニティ「美術館・博物館 展示情報」で取り沙汰されていたりして*2、ほんとだとしたら恐い話。 私は多分、この展覧…

アニャン君*1の展覧会

http://www.books-sanseido.co.jp/shop/kanda/anyan/anyan.html?MBR_NO=&SESSION= 『アニャン 乙女文學喫茶展 ――本と喫茶の街の乙女たち』は今月11日から20日まで、三省堂書店神田本店にて開催。 画像はDMに貼られていたかわいこちゃん切手*1。 *1:http://ww…

布芸展

吉祥寺のギャラリーfeveにて開催中(〜7月10日/7日は休廊)の布芸展に行って来ました。中国の民芸品である藍染の布“印花布”からイメージをひろげ、デイリーユースなバッグとしてお馴染みの『みつばちトート』と陶器『Yen Were』を民芸運動になぞらえたアプ…

black coffee*1『雨粒』

吉祥寺のにじ画廊にて22日まで開催されていた、ガラス作家アカシユリコさんの展覧会。ヘアゴムやブローチ、帯留などを厚みのあるプレート状のガラスで制作されています。素材感の映えるやさしくすっきりとした色合い・形は洋服にも着物にも。淡いブルーの丸…

スーザン・チャンチオロ回顧展

(忘れないうちに)見てきたけれど、うーんと、彼女の作品性云々に思いを巡らせる以前に、例えば日本人アーティストの作品だったらまず考えられないほどの“だらしなさ”が会場の全てにまん延していて、作品を直視するのがしんどかった*1。いろいろ主張がある…

ボーダーニットもすてきだった

http://www2s.biglobe.ne.jp/~mitsou/ チクリンとミツ、珍しく午前中から気合いを入れて行ってきました。久々に春夏向けのライトな麻の洋服が並ぶ様子はさわやかな眺め。バックにずらりとボタンの並んだシャツワンピースや、少し大きなアナちゃんのための麻…

Green wind 岩本あきかず個展

予備校時代の知人、ganponこと岩本君の個展で青山のSPACE YUIへ。展覧会をやるようになってから行くのはこれで2度目。前回は彼の恩師・谷口広樹さんとの二人展、ちょうど去年の今ごろで同じギャラリーだった。うーん!ganpon、全体的なレヴェルアップに加え…

木村伊兵衛と土門拳

inukoさん*1や花さん(id:hanaco:20040207)のところでも話題になっていてとても気になっていた写真展、有楽町朝日ギャラリーにて。ねぇ、昔の日本って日本人って!という要素がまずインパクト、水がしみ込む砂利だらけの歩道もあの厚いまぶたの感じもそれが…

かくれたかたち

カナさんと一緒に、辻恵子さんの個展『かくれたかたち』を見にZa Gallery 文京へ。念願叶っての初見学。去年あたりから周囲でよく話題になっていて、ずっと作品を拝見したいと思っていた。 まず、想像していたよりもずっと作品の画面がちいさくて驚いてしま…

旅 ―「ここではないどこか」を生きるための10のレッスン

では気をとりなおしてというより落ち着けて今日の見聞録。 昨日行くつもりだった(夕べの寒空の下、お堀に囲まれたランドスケープを想像するだけで寒気が数割り増しになり怖じけついた)東京国立近代美術館へ、またまた最終日になってしまいました。ジョセフ…

きんじょのはて

http://www.watarium.co.jp/exhibition/0309zonito/index5.htm 風邪ぼんやり頭にすっきりインポート、“ふうがわり”な刺繍群。持参のベルンハルト・ウィルヘルムの手提げが思いがけず近似値をとっていて妙な感じ。悪ふざけで味付けた『どうつぶ図鑑』が秀逸。…

東京流行生活展

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/2003/ki_9-13.htm 行ってまいりました最終日な行動パターンいいかげんに改めたいところですが。入場したとたんも・お客さんいっぱいで見てまわるのに難儀しましたけれど、銘仙の展示を人の波に流されながら見ていると、自…

三人展だよ

http://www.haili.com/kotorigoto/333.html アニメーション作品を製作している友人ヤシロを含めた『三人展』、青山スペースキッズへ行ってきました。ヤシロの作品は白いiBookの中で展開、静物画のモティーフ群がじわじわとした独特の速度でもって変容してゆ…

チクリンとミツ

http://www2s.biglobe.ne.jp/~mitsou/2003%20chiclin%20et%20mitsou.html 久々にマリコさんとおしゃべり出来て楽しかった。 今年はchiclinのスカートを買おうと去年の展示会が終わってからずっと考えていたので、フレアの美しいスカートを手に入れることが出…