コム デ ギャルソンのためのコム デ ギャルソン展

duplo2005-08-30

新宿パークタワーの1階ロビーにて開催。コムデギャルソン過去30年間の印刷物*1が大小6つのブースに区切られ展示されていました。コムデギャルソン社では先月ぐらいに、まったくの社内向けに自社広告の展示を行ったようですが、これはそれらが一般向けに再編集されたもののようです。
ブースの壁面の高さは全て2メートルくらい。そこに隙間なく張り付けられているのはシーズン毎にチョイスされたアーティストの作品写真。そこでは自社製品である服飾品が直接の素材になっている場合はむしろ少なく、あくまで一ヴィジュアルとしてアーティストの作品世界が提示されるのみ。それらには一見、整合性を見て取ることはできないのだけれど、あのヘルベチカで組まれたロゴマークが画面に乗ることによってこのコムデギャルソンというブランドが持つ、強大な魔術がにおい立つのだから*2不思議なものです。
画像はDブース内部、JIM BRITT*3(左)と富永民生の、どちらも88-89秋冬DM。94年の夏のヴィジュアルにベルナール・フォコンが用いられているのも個人的に興味深い*4。このようなアーティストのチョイスは、川久保玲さんの思いつきによるものなのでしょうか。

*1:DMやフライヤー、広告、雑誌「Six」など。

*2:ってまぁ受け手の対ブランド的なポテンシャルによるところが大きいよね実際

*3:http://www.jimbrittphoto.com/index.html トップの、シャッターを切る素朴フラッシュがいいかんじ・笑

*4:その当時、よりもちょっと早い91、2年頃かな、私は耽美街道ばく進中でしたので当然フォコンの写真集が本棚に