かくれたかたち

duplo2004-02-01

カナさんと一緒に、辻恵子さんの個展『かくれたかたち』を見にZa Gallery 文京へ。念願叶っての初見学。去年あたりから周囲でよく話題になっていて、ずっと作品を拝見したいと思っていた。
まず、想像していたよりもずっと作品の画面がちいさくて驚いてしまった。日本の、または外国の雑誌や新聞の文字のあいだから、その人々はこちらの思いもよらない姿勢をとりながら姿を見せる。踊っているようなポーズも、大胆なスカラップが美しいスカートも、全ては辻さんが刃先で探り当てたもの、下描きなしに切り取るのだとも聞いた。使っているのは無印良品のはさみなのだと後でカナさんに教えてもらったけれど、道具の一般性を知ることによってますます辻さんの才能にしびれてしまった。ドイツ製だの木屋のだの、辻さんはきっとそれらの持ち味も知っている審美眼の持ち主だと思うのだけれど、恐らくあえて無印という選択なんじゃないかなーにくいねーなんて、これはひとりごとだけれど。