大正ロマン展

田中翼さんのコレクションが中心。池袋三越にて。チケットをいただきました。その表面にも印刷されている西洋ふうの風景画の振袖*1、これってば以前銀座のデパートの着物市で羽織ってみたことがある着物とそっくり、というか添えられた解説も、その時着物屋のマダムから聞いたものと同じ。ああ、あの時の「大彦(おおひこ)」の!
父は昔旅先で、バーナード・リーチのスリップウェアを、手持ちがわずかだったことを理由に涙を飲んだと言っていたけれど、そして年月を経た今でも忘れられずにいたりするのだけれど、私にとってのそれがまさにこの着物、にこの先なってゆくのかも。(振袖なんてこの先着る機会はそうないでしょうよ、と言われても知らない)。恥ずかしながら物欲の強い自分ですから、買わずの後悔がこの世の未練になったら悲しい、それが積み重なって成仏できなかったらもっと嫌。これを教訓に、財布を開くときはできる限り潔く、を心掛けいきたいと思いました。

*1:お城、ばら、ロマン!