ロバと王女*3

ああ本当に。これを観ずして何を観ろと! あたいの生まれる5年前に創られた総天然色のお伽話(お母さんは観ていたかしら)は今日こうして目の前に、再びラインストーンよりの透過光のごとく銀幕で輝くの。
王妃の棺はプラスティックのシャボンのてっぺんにティアラを載せて、青の王様の玉座はマテルのリトル・プリティ・キティみたい。おそろしくチャーミングなリラの妖精。ひっぺがしたてのロバの皮をかむるとき、王女のアンダー・ドレスが血みどろにならないところも究極のファンタジー! 素晴らしくて素晴らしくて、あの二人が草むらを転がりまわるとき♪この世は楽しみに満ちている♪私はそのスクリーンにウィンクせずにはいられなかったよ。私のお友だちと、ここを読む方には全員観て欲しい。
PEAU D'ANE*1 Bunkamura ル・シネマにて

*1:そりゃぁそうなんですけれど、この間フランス人のかわいこちゃんと映画についてお喋りしようとしたら、ことごとく邦題が通じなかったので、少しは原題を覚えておこうと思いました