さて昼食を

バスを降りるとすぐ目の前に河道屋倖松庵の看板が出ていて一瞬決意が揺らいだのだけれど、せっかく揃った条件(白川通に、一人で、しかもけっこう健やかなかんじの空腹で)を無駄にするのも勿体ないので、そのまままっすぐ進み天下一品本店に入りました。こんなにわくわくしている自分はまるでラーヲタのようだと自嘲気味にもなったりしましたが、気を取り直してラーメンこってりと小ライスを注文。その際に普段利用している店舗と決定的に違うのが調理段階で投入されるにんにくの量を尋ねられたことです。やはりというべきか、テーブルの調味料スペースににんにくの容器はありませんでした。やってきたラーメンは、普段食べているものよりも若干スープの色が濃く、脂肪分が多いためなのか隠し味の甘味がやや強く感じられました。スープの量が減ってくると、器の表面にあらわれる「明日もおまちしております」の文字は一緒です(これを見る度に「それは無理」と心の中で返すのが私のお約束になっています)。途中、テーブルに置かれている辛味噌を溶き、ごはんもいただきつつすっかり完食。東京の天下一品は本場の味を食べ慣れている人たちからすると、スープがなっていないだとか難くせをつけられがちですけれど、今回本店で味わってみてそれほど両者がかけ離れているとも思えませんでした。ただ天下一品はどの地域でも店舗によってだいぶ味に差があるようなので(メニュの形態も違っていたりするし)もしかすると普段利用している店の味がたまたま本店に近かっただけなのかもしれません。それにしても、契約タレント・ベッキーのポスター(少なくとも、訪れたことのある店舗では見掛けた記憶がありません。しかも店内奥の14インチくらいのモニターでは、これまた初めて見るベッキー出演CMが延々と流されていました)がびっしりと貼られた店内は、その白濁したスープに負けないくらいこってりとしていました。