アンチ青春

特に70年代が自分に見せる“青春”のイメージについては、幼かったその頃からなぜだか生理的とまで言えてしまえるほどに嫌悪と退屈の象徴のように感じられて仕方が無かったので、その頃の名作といわれる青春ムードたっぷりの映画は実は微妙にスルーで最近まで生きてきたんですが、年もとってそのへんも弛んできたこの頃、ちょっとづつ見ていこうかしらなんて思えるようになってきました。ガイドブックになるかしら? と線路沿いの古書店にてコバルト文庫『青春映画グラフィティ ★スクリーンにみる愛のかたち』を300円。(紹介されている映画*1の中でまともに見ていてなおかつ好きだと言えるのは『悲しみよこんにちは』ぐらいしかない。それはきっと“青春”が臭気を放つ以前の50年代の作品だからなんだと思う。)

*1:50本中26本が70年代作品