8年越しの

duplo2004-05-21

拘束されたり鞭で打たれたり、そういったプレイに対しては残念ながら興味の涌かない私ですが、割合い好きなグイド・クレパクスの絵で読めると言うこともあって、過去にトレヴィルのBD版『O嬢の物語I・II』を買ったことがあります。でもこの本、全てがまんが仕立てになっているとはいえ説明的なモノローグなどがほとんどないので、くわえて従属にまつわる事柄に対する素養が欠けている私には登場人物の心理への理解が難しく、野蛮かつ美麗な筆致を眺めるに留まっていました。かといって澁澤の翻訳にはいらいらさせられどおしだったので*1小説版を買うこともせず今まで放っておいたのですが、先日古本屋で鈴木豊訳の講談社文庫を発見。さっそくこのヴィジュアルを傍らに、私にとっては8年越しのストーリーを楽しんでいます。

*1:えらそうですみません