京都はいつも

duplo2004-04-10

朝は8時に旅館でご飯を食べて京都御所見学、その後イノダ三条店の丸テーブルでひと休み。同行の人たちとここで解散して、お向かいの分銅屋さんで足袋を一足。極細・細型・太型のサイズ展開があって、私は試し履きの結果極細型の、いつもよりハーフサイズ小さい22.5でぴったりでした。セミオーダーのショッピングに似た満足感が嬉しかったです。
それにしても京都に来る時はいつも暑い。気象的に暑くなってしまう場合が多いというのもあるのだけれど、東京と同じ気温でもこちらのほうが身体に堪えるのはやはり盆地の影響なのでしょうが、むやみな高層建築の存在が皆無だったり、中心部の舗装などに多用されている石材の熱吸収率の高さなど、いや、これは全くの素人的見解ですが景観への留意が思わぬところでさらなる暑さを呼んでいる気がしてなりませんでした。(それで河原町阪急下のロッカーに麻のコートを放り込むことに)
sakuraビルでtententenやモリカゲシャツを覗き、三条から京阪→出町柳から叡山電車、で一乗寺おなじみの恵文社へ。『家紋帳』*1出版に合わせた大森仔佑子さんとグラフィックデザイナー菊地敦己さんの「家紋展」、菊地さんの縦横に細長い木枠に額装されたシルクスクリーン作品を始め、オリジナルのポスターやmina perhonen、national standardのグッズ類、豆千代モダンでお馴染みのakaのぽっくりなど、どれも新しいディレクションが施された家紋デザインをあのギャラリースペースで眺めるのは楽しかったです。*2
書店のほうでは1969年の展覧会図録、新書判の『EROTIC ART』を。背の糊がばらけていたのでセールでした。解説部分の束は綴じがしっかりしているのに絵画そのもののページとなるとすっかりバラバラ。前の持ち主がいかに熱心に眺めていたかということが伺えますよねなんつって。“THE 2ND INTERNATIONAL EXHIBITION”と名打たれているだけあってピカソ、ダリをはじめマン・レイベルメール、アンゲラー、藤田嗣治のドローイングもあれば浮世絵やアフリカの木彫も、と幅広く。性器のダイレクトな表現が愉快。そういえばここに来る度なんだかヨーロッパのエロデッドストックを購入しがち、前にもフレンチ・エロガンスギャルの大冒険BD『Paulette』*3とかシネのお色気jazzCDとか数えればもろもろ、まったくね買わせてくれるよね毎度。
絵本コーナーで見たのが『Alice in Wonderland*4のSuzy Leeが、やはり鏡の国のアリスをモチーフにした『MIRROR』*5、登場人物の女の子自身と、鏡に映ったその姿とが織りなすイラストだけのストーリー。一見してそのシンメトリーなヴィジュアルの展開に、昨日の京おどりの舞台で舞う舞妓ちゃんたちがシンクロしたりして。
そんで町中に戻って『スミレ』*6をぺらぺらやりながらだいやすへ。気触れしそうな着物の量、迷いに迷って夏帯を一つ。ちょうど売り出し中で全品12%OFFというのも嬉しかった。で、六曜社でお土産買ってダッシュする勢いで渋谷。

*1:ISBN:4894443260 会場では桐箱入りのスペシャル版もありました

*2:東京ではミニ家紋展と称して新宿伊勢丹1階に巡回するのだそう、もうやってるかな?

*3:ギャルたちの視線の浮遊感がかわかみじゅんこ作品とだぶります

*4:http://www.corraini.com/schedaalice.htm

*5:http://www.corraini.com/scheda.php?id=159&lang=it

*6:ISBN:4396820267 カヴァを外すとガイドブックらしからぬモダン装丁が現れるのでちょいと気取れるところもたいへん嬉しい