正絹ものも手に入れやすく

おきぬ屋さん』の展示会*1へ、ミドリさん(id:milori:20040209)と行ってきた。名前の通り扱っている生地は全て正絹、オリジナルの丹後縮緬(紬地もあり)が使われていて着物・襦袢・帯などの用途別に用意されている。それらと、これもまたオリジナルのテキスタイルデザインとの組合わせで着物の醍醐味であるお誂えの楽しみが比較的手ごろな価格で楽しめるブランド。柄は格子を初めとしたシンプルな幾何学模様のシリーズやフルーツ柄などいろいろあって、中でも目をひいたのがトランプをテーマにしたもの。バリエーションあるモティーフ遣いは、テイストを揃えて襦袢と帯を誂えるなど上手に組み合わせればアイテムに統一感が出て自分らしく着物を着こなすことができそう。手持ちの、例えばアンティーク着物の八掛けのみをこちらのものに仕立て直したりも出来るそうです。
ちらりと立ち寄ってみた『ふりふ』にはイタリアン・シルク*2で仕立てたオリジナルの袷着物が、これも5万ちょうどと絹ものにしてはかなり買いやすい。ところどころにコーデュロイのような畝の入った、やはりイタリア製生地で仕立てた帯もモダンな印象でした。こういうものが今後もっと増えると素敵。スーツや、ちょっと高価なワンピースぐらいの感覚で着物が買えるようになるのはとても嬉しいことです。

*1:会場は麻布十番の『さる山』、クウネルな空間

*2:スカーフやネクタイを思わせる細かな柄の織り地で、手軽な大島紬にやわらかさを加えたような質感でした