星組公演「エル・アルコン 鷹」「レビュー・オルキス」を、とあるご縁で初の一列目。そこ、泣くところじゃないっていうステージ初っぱなで目の端からつつーっと。手を伸ばせば届く銀橋、衣装の質感、白粉の肌理、そしてあのトリックアートのごとき目元も、全ては肉眼で! 惜しむらくは目前のジェンヌさんたちの微笑みに魅了され過ぎて、大階段のクライマックスを見逃したことです…気付いたらトップの方(安蘭けいさん)は降りきっていました。ああ。
ステージのストーリーは青池保子先生の原作で、ちょっと複雑だと聞いていた(漫画も未読だったし)のですけれど、ちょうど同時代が舞台の『エリザベス:ゴールデン・エイジ』のストーリーを知っていたので大丈夫でした。主役がとにかく非道。今まで見たことのある宝塚のステージの中で段違いに悪かったのも新鮮でした。
あと舞台下からの目線の醍醐味はレビューのラインダンスでもひしひしと。本当に心が潤って潤い過ぎてまたまた目から流れてしまった。