ピンクナルシス*2

スニッフスナッフ紋黄蝶、気まぐれキトゥン(リバ)のお部屋で大冒険ムービー。何をきっかけにこの題名を知ったのかまるで忘れてしまったけれど、それからゆうに10年は経っているのは確か。そして今日、ようやくそれを目にしてみれば、まぁるく脂肪の乗った大臀筋がチャームにくねる、まぁあたいがゲイ男子だったならその色気を余すとこなくスクリーンから吸収できて楽しかったろうにね、でもそうじゃないからトリップ先のシークエンスの連なりに、ちょっと退屈を感じざるをえない、けれど総じて真夏の夜の楽しみとしては上等な光景だったのでした。
ピンクの照明と金の装飾が息苦しく輝くお部屋にはウィニー・ザ・プーやスヌーピーのぬいぐるみ、輝く地球儀と蝶々の飾りのピルケース。その真ん中で主人公の彼は白くぴったりとした衣類を脱いだり着たり、寝転んだり受話器とたわむれたりもちろん常にもぞもぞと腰つき。そんで夢想は切れ切れに、しかしどこまでも続いてゆく。
例えばその一つ、ハッテン場でお相手をいじめたクライマックスでは肩までミルクの濁流まみれに(インド映画の濡れ場を連想させて愉快だった)、またべリィ・ダンスのシーンでは、八方自在に性器を振り乱す様があまりにも天衣無縫、すがすがしささえ感じられました。
ときどき男の連なりに飽きて、登場人物全員を女性に置換して眺める、なんてことも試みはしましたけれど、観れてよかったなーと思いました。あとエンドロールに何度も映し出されるタイトルのロゴ・タイプ、そのままTシャツ(海島綿のソフトでフィットするボディのが適任だと思う)に刷ったらきっとすてき。仕上げはスワロフスキーをアイロンだ*1

*1:今日、MILKの展示会でそんなラインストーン付きプリントの長袖カットソーを見た。「fabulous!」って文句入りだったのはちょっとしたシンクロニシティ