マリア様がみてる 21 薔薇のミルフィーユ (コバルト文庫)

ホイサマリみて通算22巻目。イントロのミルフィーユ発音ネタから百合まっしぐら。口の端むずむず。どうやらmillefeuilleならぬmillefille、に今回はしかしちょっとだけ多く男子を挟めて、けれどライトにさくさく読み進められたのはその口当たりを意識した、なんてついしつこく言いそうになるけれどそれは久々手にとるコバルト(行送りとか)だからなのかも。
巻頭のイラスト「主要登場人物紹介」が、ここ何巻も変更なく(途中入って出たキャラクターはいたけれど)使い回されているということは、そのまま三つの薔薇の姉妹達に大きな変化がないことを示しているのだけれど、今回だったら黄薔薇がらみのあの子を加えても良かったような(あと肩書きを白薔薇のつぼみに差し換えなくちゃいけない件)。
ここまでくると、あと何巻経たなら上級生の卒業話になるのかも見物。もちろん私はマリみてのお話が好きなのだけれど、引き延ばしの手腕を楽しんでいる感も同時にあったりします(シリーズ続刊中の作品に、リアルタイムで接した経験が浅いので尚更)。あと22巻も読んでいれば流石に手法慣れしてくるので、大体のネタの仕込みは先が読めるように。それでも新刊が出る度に読み続けるのは、これに代るストーリーが見つからないからなのだと思う。とはいえ他にもお薦めをご存知なら、ぜひとも教えていただきたいです識者の方。