duplo2005-04-28

蜜の味は昔と変わらず唇から、喉までうすく澄んで広がります。夜の散歩の途中にふと思いつき躑躅を一輪毟って口付けてはみたけれど、元の群れに戻した吸い殻と化した花弁の姿を見て、子供の頃には感じなかった痛みが心に刺さりました。そしておいそれと、もうこんな悪戯は出来ないのだということを悟りました。手当たり次第にいくつもの花を吸っては散らす、ということを何の迷いもなく冒していたなんて、子供の私は本当に子供らしい子供だったのだと今さらながらに発見したような気持ちです。あー花びらの話はいつ書いてもおセンチ調になる。