どうかしているわたしの着物

着物:後染め紬の小紋・ヌーヴォ調の梅と菊/紅色
帯:ふくれ織の名古屋帯・草花と鳥/白地にピンク・水色・錦糸
帯揚げ:縮緬/白
帯締め:冠組/浅葱色
半衿:よつば模様のドレス用レース/白
足袋:綿ブロード・ネル裏/白
半襦袢:筒袖・木綿の晒
すそよけ:洗える正絹/ピンク
草履:二寸コルクに黒エナメル/花緒・瓶覗の本天
バッグ:バンビモティーフ写真プリントのハンドバッグ/オフホワイト基調
防寒その1:フェイクファーの大判ショール/茶色・裏地トランプ柄*1
  その2:ベロアの肘まである手袋/黒
  その3:ナイロン足袋カバー・5枚こはぜ/白

持っている着物の殆どが50年代〜70年代中頃の中古品(ヴィンテージと形容する向きもあるようだけれど私のはそんな大仰さは持ち合わせていない、さしずめお下がり風情といったところ)の自分にしては珍しくこの着物はアンティークの部類。
地の紅色が紬に乗っているせいか妙にあか抜けず、柄行きも少し間が抜けていておまけに振りもずいぶん長い。この微妙なおめかし感のせいで着ていく場所もけっこう選ぶ。よく言えば一見“こいさん”ふうなのだけれど、野暮ったいことには違いない。それがちょこっと裏を返してみればどうだろう、袖口にフューシャピンク、振りと八掛けはヴァイオレット、そして胴裏の全てが蛍光ピンクときている。ローシルクっぽい紬地の光沢が目に痛いマゼンダ縛り。
羽織の裏地に凝る話はよく聞くけれど、長着のこれはやや常軌を逸している気がする。そう思うのは私がアンティークに慣れ親しんでいないせいなのかも知れないけれど。和装ハンガー(衣紋掛けと言いたいところですが)に吊るした姿がいちばん派手だなんて、誂え主のキャラクターに思いを馳せずにはいられない*2。(多分ちょっとした変態)

*1:居内商店さんのセミオーダー品ですが、着物に合せたのは実は初めて・笑 http://www.gofukuyasan.com/

*2:いわゆるアンティーク随想みたいな