8月も後半だけど

浴衣覚書き。新宿高島屋でプレタ浴衣を見てきました。ジャンポール・ゴルチェの明度が近い多色遣いで柄が描かれた生地はポール・ジャクレーの色彩にも似てエキゾチズムたっぷり、今年あたりバーキン持ったママが娘に買い与えているかも知れないという妄想を抱きつつ、隣の素朴な藍の反物に目をやると竹久夢二デザインの豆や薔薇や猿かに合戦の柄がひかえめに主張している様子にひきつけられました。
人の着方にウェブ上であれこれ言うのって嫌なものですけれどこれはちょっと書いておきたい。えーとお嬢さん達、浴衣の下はノーブラが定番ですか? その心意気と計算は分るし分かってあげたい。うっかりハプニングも期待したい。でもグラマーで柔らかいおっぱいの方はやっぱり少しタイトに押さえておくほうが綺麗にみえますよ(キャミソールなどでいいから)。胸高に巻いた帯の上いっぱいに被さる乳房を今年の夏もたくさん拝見したもので‥なんつっていろんな嗜好がありますから一概にわるいとは言えないんですけどね。
あと、盆に帰省したら父が浴衣に兵児帯という出立ちで、涼しげな白地の久留米絣がうらやましかったのですけれど、あれ、帯の端っこがどの方向から見ても出ていない。よく見ればぐるぐる巻きにした帯の両端は、すっかりその中にからげてありました(笑)聞けば「ひらひらするのが嫌」だからとのこと。(その他にも父なりの面倒くささが関与しているには違いないんですけれど)見た目はちょっとイレギュラーかも知れませんが、自然と腹まわりにヴォリュームも生まれるので、これはこれで収まりが良さそうでした。まぁここまでぐるぐるしなくても良いとは思うけれど、兵児帯は男性の和装らしいシルエットにも一役買うので、お腹に余りが少ない若い人も角帯よりキメやすいのではないでしょうか。