夜目ぎんぎんで

duplo2004-01-16

たるませ、じゃないの“せたまる”に乗って夕暮れ、初めての世田谷ボロ市、人がいっぱい。着いた頃には日没でいちばん目当ての代官餅が早々に終わってて軽くショックだったけれど(野外で食べる辛味大根餅は格別だろうと楽しみにしていた)思い直して牛串肉をほお張ったり甘酒飲んだりお祭り食もぐもぐ。牛肉の1ピースがまさに一口大と言うスケールかつ、割と必死の咀嚼を要求される質感を伴っていて、知り合いを往来に発見したにもかかわらず久々の肉食につい夢中になり過ぎて挨拶のタイミングを逃してしまいました。口の前で肉の刺さった串を一文字に構えた姿は、妙齢のレディーの振舞いとしては疑問が残るけれど、これからは臆することなく声を掛けたいものです。
着物の出店も全体的な安さが楽しく、けれどその分ぴんきりだったりするので生地のコンディションが分りやすい昼間に来るのがベストだとおもいましたが、折角なのでできるだけ目に力を入れて(!)見てまわることにしました。照明がほぼ白熱灯のみ*1なのも手伝って、色の判別にも注意を要します。買ったものは羽織、帯、モスリン長襦袢。羽織は正絹かどうかは不明だけれどお召のような生地で割と新しい感じ、おそらく時計草*2であろう草花を抽象化した柄が織りで入っています。帯は一越かな、あっさりした縮緬に淡い多色遣い、筒描のような染めで大きな七宝柄入り。幅が八寸なのも嬉しい。長襦袢は縫い付けられたままの半襟もまだ使えそう。しめて3千円ちょっと、頑張って見つめまくった甲斐あってか、どの状態もそう悪くありませんでした。お餅は食べられなかったけれど来てよかった。今年初の買い物でした。

*1:でもアンティークものが現役だった時代のメインの光源だからか、いつもより着物の色柄があでやかに映りました

*2:着物における植物の模様は『フローラ逍遥』(ISBN:4582512143)に載ってたり載ってそうだったりするニュアンスのデザインのものが実は好き、きゃー。なかなかこれ、というものは少ないけれど