上野東急にて「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」。
概ねエンタテインメントとされるものから高揚感を得られやすい質であり、その状態を味わうことがとても好きなのだけれど、改めてそこに注意を払ってみれば、いつも一定の同じような興奮度合いに達したところで満足してしまっているのではないか。それ以上を感じられるようになるにはどうしたらいいのか。受容体としての資質を高めるには、やはり日々の生活を律していくことから? 不快な感触の合成繊維を身につけないことから?(ナイロンやポリエステルの割合が高い衣服を着ると具合が悪くなる)。突き詰めるとナチュラルロハーススピリチュアルが口を開けて待っているよな薄ら寒い予感。そんな欺瞞に満ちたカタカナは要らない、そういうことじゃない。ストイック、くらいで折り合いをつけていきたい。
なんてなことを考えたくなるくらいに、楽しげなショウのリハーサルであった。これの、行われなかった本番に準ずるくらいの出し物に、この先出会えることがあって、それを存分に味わえる自分であるといいなと思った。あと何といってもマイケル・ジャクソンは人々を楽しませることを心の底から考えているのだということが本当によく分かった。