近所の宅配センターに荷物を出したあと、スーパー銭湯荻窪湯〜とぴあみたいなところ)に行こうとしたら、途中でMさんに会った。この後時間があるというので、ご一緒にいかがですかと誘ってみるとOKの返事。思いがけず友だちと大浴場。上がってからマッサージを受けようと、併設の整体室に行く。施術者は中国人の男性で、30分のコースでお願いしたら、台の上に寝そべっている私の足腰を手で軽く摩りながら「この台の高さが合わない。私、腰が悪いから30分は無理」と言われ20分はどうか、じゃあ15分、ええ、それでも駄目? 交渉も空しく、結局5分のマッサージとなった。料金もそれ相当にしてもらったが、いいのかそんな商売で。「凝ってますねー。肩甲骨の後ろに指が入らない」、ああ、分かっています。少しでもそれをほぐしてもらおうと思っていたのに。ロビーでMさんと落ち合っていると、偶然、風呂上がりの夫もやってきたので3人で近くのベローチェに入った。ここのアイスココアには生クリームの代わりにソフトクリームが浮かんでいてちょっと嬉しい。その後用事を思い出し、一人でタクシーに乗り細いアーケード街の途中で降ろしてもらった。降りたときにつまづき、車のドアの角に額をぶつけてしまった。しかし急いでいたので、少し頑張って飛んだ。行く先に10メートルくらいの大きな脚立が何台も並び邪魔だったのだけれど、上から4段目と5段目の間をまっすぐ抜くように飛んだ。途中ビルの窓に映った顔をみたら、額が赤黒く割れていてショックだった。それに銭湯を出てからというもの、ずっとはだかのままでいる。そのまま百貨店に入りのプレタポルテの階を低く飛んでいると、飴の包み紙みたいな彩りのシフォンでくるんだクリノリンやバッスルばかりが吊り下げられていて、飛行が巻き起こす風でそれらは揺れるのだった。