バルト9で「崖の上のポニョ」を観た。すわ、「蜜のあはれ」か。あちらは老人、こちらは5才男児主観の風景をトレースすることによって出来上がった幻想文学。妖艶巨大な母親が「栞と紙魚子」壇先生の奥さんと被る(ポニョに邪心をミックスしたら、そのままクトルーちゃんになりそう)。シニカルな老婦人、この人に、金魚じゃなくて船の折り紙をあげる場面は、リアルだと思った。