東京バレエ団全国縦断公演 シルヴィ・ギエム・オン・ステージ・2007」を川口リリアホールで観てきました。プログラムは「白鳥の湖〈第2幕より〉」「テーマとヴァリエーション」「PUSH」の3部構成。「テーマとヴァリエーション」は東京バレエ団のみによるもので振り付けがバレエ・リュスのジョージ・バランシン。クラシカルで華やかな舞台。
そしてギエム。彼女の動きは洗練というよりももっと違う次元のもの。素晴らしいのだけれど、その達観ぶりを目の当たりにするにしたがってこちらの意識はその筋肉や関節からなる肉体へのシンプルな崇拝へと移り変わり、とても「舞踏を鑑賞」しているような目線にはなりませんでした。白鳥の湖が良かったのはもちろんだけれど「PUSH」のようなコンテンポラリーを今後はもっと観たいと思います。