大きな雪輪に松竹梅と御所車柄の黒振袖、白無地の下襲ね、鶴と鳳凰と鼓柄の丸帯、赤い疋田絞りの帯揚げ、白地に錦糸で松を刺繍した丸ぐけ帯締と揃いの掛下帯、七宝文様地紋の半衿、箱迫、末広、白足袋、四段の白エナメル草履、菊の象牙かんざし
黒振袖は実家の曾祖母がかつて母たち姉妹の婚儀のために支度したという五つ紋。柄は錦糸の刺繍や筒描きで描かれたすごく大きな雪輪と吉祥文様の組み合わせ。比翼仕立てではなく本式の襲ねになっているところが時代を感じさせます。帯結びは3枚羽の竪矢で大きく。私が今まで着た着物の中で一番、アンティークらしいアンティークでした。