だいたいこの頃は脳が悪い(でんぱ)

不真面目な私は、何かを好きになってもそれについて調べることをあまりしません(てなんだか自慢みたいな書き方をしてしまいました、違います恥じています)。本当はもっといろいろ調べたりして素早く知識を深めるのが正しい道とは知りつつも、無知でいればいるほど情報が向こうからやってきた時の感動は大きいし、また誤読という楽しみも味わえる。(しかし無知の快楽に親しむと、自然、無知の部分が肥大してきたりもするので注意が必要ではあるんですがなーんて、ああ、あんまり注意出来てないかな…)
最近は町で見かけた宮藤官九郎さん(宮の音が九に、宮の文字が官に、呼応しているような字面なので、きちんと覚えるまで少し時間がかかりました)がとても可愛らしかったというすごくミーハーな理由で、急激に気にするようになりました。そして世間では夜中に「木更津キャッツアイ」の再放送をし、今日は映画版を流し、また「真夜中の弥次さん喜多さん」と「タイガー&ドラゴン」の宣伝も頻繁なので、この頃は毎日クドカンのことを考えるように。淑女と保温クドカン淑女と保温クドカン淑女と、みたいな。私ったら今まで気付かずにいたけれど思いっきりメインターゲット層だったんですね。そして普通にテレビを見ている方の間では常識みたいな情報がどんどん入ってくるようになり、それが私には全て新鮮なので面白い。無知のよろこび。
とにかくクドカンは、えーと今のところ池袋ウエストゲートパークと木更津関連(今日でだいぶ知恵がついた)しか見たことがないのですが、ホモセクシュアルに肉迫し、ときに混ざりあうホモソーシャル感が独特で、半端なBL好きである私にはそのへんがたまりません。ディテールを追ってみれば見るほど、青春ドラマの皮をかむったサイコものだとすら思えてしまいます。かなり意地悪かつ気持ち悪い要素がいっぱいなのに、主演の美しい男の子たちの表面張力でもってだいたいがOKになっている。
そうそう、リアルな会話の中に直接投げてしまうと、お友だちがちょっと戸惑いそうな私の勘違いをついでに書いておきます。芸能人に全く明るくない私は「木更津キャッツアイ」の“うっちー”がオダギリ・ジョーだと信じて疑いませんでした(それとなく訂正してくれたかぁいこちゃんに感謝します)。なんだかね。もう。