小細工・夏きもの

着物:綿麻・単衣/白地に藍の太い唐草模様
帯:半幅帯/白地に銀糸の王冠柄
半衿:正絹の保多織/アイボリー
足袋:綿のストレッチ/白
半襦袢:筒袖・木綿の晒
裾よけ:麻の楊柳
下駄:焼きの桐・右近/花緒・草色
バッグ:みつばちトート/印花布
日傘:内側がレース張りの淡い緑色

綿麻の着物は織り地の名前は分らないのですが、平織りのそれなりに透け感のあるものです。普段着的な涼しい着方として、下を半襦袢+裾よけのみで着るのが楽で良いのですが、そうすると着物の振りの部分で半襦袢の筒袖が透けてしまい着姿がいま一つ決まりません。なので白い綿の布で“うそつき袖”を作って、着物の袖山の内側に縫い留め、袖だけ裏地のある状態に。これで中の上下を白い肌着にすれば、ちゃんと長襦袢を着ているように透けてくれます。うそつき袖は普通、半襦袢本体に縫い付けることが多いとおもいますが、この着物の振りの短さは自前の他のどれにも適合しないので本体と一体化させてみました。着物・うそつき袖ともに洗える素材なので洗濯もそのままです。
肌着といえば、麻の楊柳でできた裾よけも快適でした。肌に付かず離れず、でもちゃんと汗を吸ってくれるのですててこがなくても安心です。あまり滑らない麻素材でも裾さばきが良かったのは、楊柳のシボのお陰でしょうか。
それと今日は初めて衿芯なしで着てました。半襦袢には元々けっこう厚みのあるポリエステルの半衿が付いていて、いつものメッシュの芯を入れなくても平気そうだったからなんですが、これの上から半衿を掛けたらとても具合が良かった。時間が経っても衿元が浮いて崩れたりせず、鎖骨に固い芯の当る感覚もなくてとても楽。おまけに衿の抜け加減もお友だちに誉めてもらえたりで良いことづくしでした。びしっと着る必要がない場面はこれくらいでいいのかも。