ハンカチーフラブ／犬神家の一族
お姉さんになりましたね？ と友達からメッセージ、誕生日でした。
みつのあはれ展へ行ってきました。ばらのクロス刺繍の麻ハンカチーフを一枚。会場に展示された麻利子さんの好きなものが、写真と短いテキストとでまとめられたミニブックをいただきました。私、邪念がおおすぎておおすぎてあれもほんもこれもようふくもさっぱり整理できませんが、だからこそ？この感じに真正面から憧れてしまう。もしかしたらこのハンカチは似合わないものなのかも知れないけれど、私の雑多な身の回りにあってもぶれない品位は、おとめ的（だとか）気付け剤の役割を果たしてくれているようで、ああ持ってたら嬉しいんですよキャー、と軽い逆切れのち高血圧。
貸してもらった『犬神家の一族』文庫本、駅前のファーストキッチンで人を待つ間読んだり、電車の中で読んだり寝る前に、で読了。内容はご周知の通りだとおもうので読書の感触についてメモしておこうと思います。お話の大半は、映像的文章の元祖というだけあって場面がくっきりと頭に浮かぶので、よく出来た漫画を読んでいるかようにぐんぐんと描写を追ってゆくのが楽しかったのだけれど、最後のオチは筆に力つきたかのようにやっつけ感ありありなのが手にとるように感じられて、まぁそれはそれで横溝さんの性格なのか実は枚数の関係なのか両方か、しかしそれすらもページのボリュームにやや飽き出した読者としては小気味よく感じられる円団なのでした。勢いがついたままラストへと投げ出されるので、読後は若干ぽかーんとしてしまいますけれどもね。
自由が丘で洋服屋さんを数軒見て、その後新宿へ出て、おなじみの居酒屋に行ったらたまたま空いていた個室に通されて嬉しかったです。大きな声で話さなくて済むから個室は好きです。あさびらきとお蕎麦をいただきました。
