カニバリズム・他

田舎のお金持ちの家のキッチンで片付けを手伝う。ふと、半開きになったオーブンが気になって扉をあけると、人間の肘から下の手が何本も焼けた状態で並んでいた。その異様さにおののいていると、今度は私の片手を触るものがいる。崩れかけの豚の脂身で出来たような生き物がいつのまにか足元にいて、私にその焼けた手を美味しいよ、とすすめるのだ。もうどうにも恐ろしくて気持ちが悪くてその場を逃げようとした時、家のマダムがやってきて脂身の生き物をどこかへ追いやってくれた。けれど焼けた手をすすめるのはマダムも一緒。ああ、確かに私は獣肉は好きだけれど、人は嗜まないのよ、ごめんなさいね。そう断るのがやっと、逃げるようにキッチンを後にしてその家のお嬢さんの部屋に落ち着いた。大変だったでしょう、とお嬢さんは私に言う。はちの小さな真っ黒いおかっぱで、頬が光沢を施した白桃のようだ。控えめな笑顔と目があうと、どうしたことかおかしな欲求が沸き上がるのを押さえきれない。人肉は好みじゃない、けれどこのままここにいたら私はこれを食べてしまうかも。逃げられなくなる前に目を覚まさなければ。
もちろんこれは今朝の夢、おそらく前日に「女体盛り反転バージョンがあるなら魚に女の刺身盛り」とふざけて話していたのが原因でしょう。どうせ夢だったんだから食べてみてもよかったような、ってなんだか物騒ですね。

優勝が飛び火のように。カヒミ・カリィのcome fly with me!ツアーTシャツは杢グレイに火の輪くぐりをする虎のイラストがフロッキープリントで施されているんですが、お友達は今日偶然にもこれ着用だったために恥ずかしい思いをしたのだそう。私だってしばらくはこれ着れません。世間の盛り上がり方はとても面白く眺めるのは好きだけれど、ファンではないんですもの。

http://www.asahi.com/offtime/fashion/TKY200309070144.html
訃報。私にとって堀切ミロさんといえば80年代『家庭画報』のエロス・ショートだったりとちょっと片寄った認識の中にいた人だったのですが、今年になって『リトルモア』のインタビューでのやんちゃっぷりが面白くて再び気になり出してはいたのです。